Go To Travelキャンペーン 企画割引乗車券 (企)571
概要
JR四国と土佐くろしお鉄道では、Go To トラベル事業利用時に配布される紙クーポンを利用して、4割引された乗車券類を購入することができます。
主な条件は次のとおりです。
- 会計時、一枚でも地域共通クーポン券を利用すれば発売可能
- 無割引の運賃・料金を0.6倍し、1円単位は切り捨てた額で発売
- 乗継割引など、他の割引と重複して割り引くことはできない(旅客営業規則第76条)
- 乗車券類の発駅・着駅・経路・発売駅のすべての県が、地域共通クーポン券の利用エリアに含まれる必要がある
- 乗車券類の通用開始日が、地域共通クーポン券の有効期間に含まれる必要がある
- 旅客都合による払戻不可
マルス端末に割引コード571を入力することで発売が可能です。券面には、
「乗車変更の取扱いには制限があります」
「払戻しできません(地域クーポン取扱)」
「払戻し不可(地域クーポン取扱)」
などと表示されます。加えて、判子を押す場合もあるようです。
乗車券
条件さえ満たせば、往復乗車券や連続乗車券も発売可能です。
11月12日のみ有効のクーポンで購入した、端岡→端岡と端岡→高松の連続乗車券です。通用開始日が地域共通クーポン券の有効期間に含まれれば良いので、このように乗車券の通用日数を伸ばせばクーポンの有効期間でなくても利用することができます。
また、初乗りである170円区間を小児で購入すると、40円の乗車券になります。これは、おそらくJR四国内最安値の乗車券類だと思います。
料金券
1枚目が川之江→多度津の割引された自由席特急券、2枚目が多度津→阿波池田の無割引の自由席特急券です。割引された方には「自由席車にお乗りください」とあるのに対し、無割引の方には「自由席車にお乗りください。」と記載があります。句点の有無の違いですが、句点をつけるほうが好ましいです。(旅客営業取扱基準規程第235条第9号のタ)※
自由席特急券はもちろんのこと、指定席特急券やグリーン券までも割引の対象となります。サンライズ瀬戸号の寝台設備を利用する場合が、唯一割引対象外です。
これらには、払戻ができないという表示がありません。どうやら料金券に運賃加算したり、任意乗継の画面から2個列車の特急料金を通算したりするとその表示が消えることがあるようです。しかし、払戻ができないということに変わりはありません。謎の多いフォーマットです。
JR他社や京浜急行電鉄などでは、特別企画乗車券やフリーきっぷをクーポンで購入可能にするということをしていますが、JR四国は任意の乗車券類を割り引くという打って変わった商品を出してきました。任意の区間で購入できるのが大変魅力的に感じます。
※厳密には、2枚とも特定特急券ではなく自由席特急券なので「自由席車にお乗りください。」といった表示は不要です。JRの中の人が自由席特急券と特定特急券を混同しているのだと思います。