JR四国へのアシストマルスの導入
2020(令和2)年8月3日より、今治駅・善通寺駅・詫間駅でアシストMVの稼働が開始したようなので、早速足を運んでみました。これにより、全ての旅客鉄道会社に導入されたことになります。昨今の新型コロナウイルスの影響で、JR四国に限らずどの鉄道会社も経営が落ち込んでいる状況ですが、アシストマルスの導入は昨年の8月、ほぼ一年前から計画されていたものであり、全くの無関係だと思われます。
JR四国のニュースリリース:http://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2020%2007%2028%2002.pdf ※PDF注意
善通寺駅のアシストMV(MV-50型)です。善通寺駅に限らず、どの駅にも入場券の口座の設定があります。愛称は、JR西日本と同じく「みどりの券売機プラス」が採用されました。岡山行き特急南風号専用のメニューがあり、たいへん便利です。
基本的には他社と同じ仕様ですが、オペレーターを呼び出すと……
このように、オペレーターの顔の両端にJR四国のイメージキャラクター「すまいるえきちゃん、れっちゃくん」が現れ、JR四国の端末であることがひしひしと伝わってきます。
続いて、こちらは今治駅です。
このような掲示物がありますが、若干引っかかるものがあります。
・公平なサービスの提供のため、オペレーターからトクトクきっぷ(特別企画乗車券)の提案はしない
・今治駅から伊予市方面へ自由席で特急を利用する場合、特急券は松山駅で区切ることを申告する※
みどりの窓口であれば、その地域に精通した係員の対応を受けられますが、アシストMVとなればカバーする範囲が広いため気を利かせた対応ができないことを補うための掲示だと思います。詮方ないことではありますが、明白なサービスの低下を感じずにいられません。
実際にオペレーターを呼び出して乗車券類変更をしてみました。今回導入された3駅は、発行箇所名が「××駅AMV」に統一されています。MVAとしている会社は複数ありますが、驚くべきことにAMVとしたようです。
アシストMVの導入と聞くと、みどりの窓口の閉鎖が連想される方も少なくないのではないでしょうか。お察しの通り、9月30日付けで善通寺駅・詫間駅のみどりの窓口が閉鎖されます。
休憩時間は設けられているものの、無人化はされず引き続き改札業務と旅客の案内は行うようです。JR四国で、駅員配置駅かつ出札窓口がない駅が生まれるのは恐らく数年振りのことです。今治駅に閉鎖の話は現時点ではまだありませんので、ワーププラザが閉鎖されたことによる出札窓口の負担を軽減するための導入だったのかもしれません。今後の動向に注目です。
※あくまでも予想ですが、松山駅で区切って購入するほうが、安価な利用が可能であるためだと思います。詳しくはこちらをご参照ください:https://y36-nyugawa.hatenablog.jp/entry/2020/05/26/201501